すると……。
ガコンっと何が落ちてくるがわかった。
友紀は、ケースの下の方にある取り出し口へと手を入れた。
「やったね」
友紀は、先程私が見ていたキーホルダーを手にVサインをして見せた。
「友紀やっぱすごいわ」
「友紀は、UFOキャッチャーの天才や!」
手渡されたキーホルダーを受け取る。
1つの袋に5つキーホルダーが入っている。
赤色、青色、黄色い、オレンジ、ピンク。
「1つの袋に5つも入ってたんか!これは、お得な袋やな!」
たしかにお得だけれど1つでよかったんだけどな…。
「あっ、そうか」
ふと目の前にいた4人に目を向けた。
みんなに1人1個渡せばいいんだ!
5つともみんなぽいカラーだし。
「うーん、良は青色」
星が青色を良に手渡す。
「くれるの??ありがとう」
両方は、嬉しそうにそれを受け取った。
黄色にオレンジ。
そうだなー、黄色か…。
「黄色は、未来でしょ。で、オレンジが友紀!」
黄色、オレンジを2人に手渡す。
2人は、少し驚いたように見せたが
嬉しそうに「ありがとう」と受け取った。
そして残ったのは、赤色とピンク。
「こっちは、俺だな。ピンクは、真優」
スッと手が伸びてきて持っていた赤色の星が
目の前から消えてピンクだけが私の手の中に残った。
「なんかアレやな!友達の証みたいな感じやな!」
未来は、みんなの手の中にあるキーホルダーを見て言った。
「たしかに」
「でもなんで私がピンク?和泉ナオが赤なの?」
「俺は、どう考えても赤だろ。それにピンクは、真優ぽい。あといい加減ナオって呼べ」
「たしかにな、ピンクは真優って感じ!」
「友情の証って」