ずっと手を繋いだまま、わたしは彼の肩に頭を乗せた。



「わたしは好きなんだよ」


「えー、信じられない」


「どうして!」


「んー、愛巳さんは何考えてるかわかんない」


「だから言ってるのに」



そんな話をしているとわたしの降りる駅に。



「じゃあね、気を付けてね」


「んー、ばいばいっ」


少しふてくされながら電車を降りた。



家に着いて、彼にLINEした。


『家に着いた。気を付けて帰ってね』


『早い!』


『乗り換えてすぐだからさ』


『愛巳さんはほんとに読めない』


『好きって言っても信じてくれないんじゃん』


『ほんとに?』


『今度シラフのときに話そう』



酔った勢いで言っていると思われても仕方ないので

シラフで話し合いたいと伝えるといいよと返ってきた。



そしてその日にちは1週間後に決まった。