そしてわたしと,なぎ,うたの3人は,ここに来る前モデル活動をしていた。

わたしは“Lima”,なぎは“Tina”,うたが“Leo”名義でRutileとして。

だから,わたしが転校すると分かった時,彼らはわざわざ親に頼み,一緒に行くと言った。

「一人にしないから。」

2人はそう言ってくれた。

それだけで,胸がいっぱいだった。


「りまぁ、ご飯手伝おっか〜?」

「じゃあ,なぎは運んでおいて。うたは…。うた〜!
 …はぁ。その前に起こして来て…」

「りょーかい!うた君〜。りまの美味しい朝ごはんあるよ!
 食べないなら…私が貰っちゃうよ〜!」

「え,待ってすぐ行くからァァァァ…」

ドンドン,ズドンと音がした。

階段の方を見ると…

「うた君…この家で階段から落ちるの,何度目?」

「…来て2日だけど,6回目…」

「はやく着替えて。髪とかもセットしなきゃいけないんだからぁ。」

「わかった。お腹すいたよぅ。りまぁ,すぐ行くからね。」

「…なぎはこっちお願い。」