――え?


なんで?


信じられない。

ヤマジ君ってそういう人なの?

嫌だよ。

ヤマジ君、そんな女とキスなんかしないで。



「こんなんで気が済むなら、好きにすれば?」


ヤマジ君のその言葉を聞き終わらないうちに、姫子の体が動きだす。

二人の距離がだんだん近づいて、唇が合わさりそうになった瞬間……。






もう、我慢できない!


あたしは側にあった枕を手に取ると勢いよくカーテンを開けた。