『うん、役に立てたなら良かった。分かんないとこあったらまた言って』


そう言ってまた机に向かい直す



その後も九条くんはからかいながらも教えてくれたりして…



集中…できたのかできなかったのか分からないまま夕方になった



『じゃ、じゃあ…またね』


『……送ってくよ』


『え?いや悪いしいいよ』


『でも今日、俺のせいで勉強出来なかったでしょ。せめて…』


意外…律儀なとこあるんだ


でも悪いし、今日九条くんのおかげでいつもより捗ったし



『ほんとに大丈夫だよ、九条くん教えるの上手過ぎて、いつもの倍くらい捗ったし!』


『…ほんとに?』


『ほんとにほんとだよ。じゃ、じゃあね』


『うん、また』