すると見すぎたのか、九条くんがこっちを向く




『あんまり見られると…集中できないんだけど』


『え?あっえっと…ごめんなさい』


『…どっか分かんないとこあるの?』


『え?あっうん…』





良かった。なんかちょっと誤解してるみたい…



咄嗟になんとか嘘ついたけど…正直





分からないとこだらけ過ぎてどこ答えればいいか分かんないよ〜



『え、えっと…ここ?かな…』


『ん。ここ?ここはね…』


『うっうん…』




意外にもめちゃくちゃ丁寧に教えてくれた九条くん



『で、こうなる。って…分かったの?それ』




それって言うのは多分私の表情のこと



わかりやす過ぎて逆に顔が固まってる



『分かったよ!!九条くん!ありがとう!わかりやす過ぎだよ〜』




お礼を言うと九条くんの顔はみるみる赤くなって