ある日の学校からの帰り道のことだった…。

響「あぁ~あ…どこかに可愛い女の子はおらんのかいなぁ~?」

鈴「おるやないかっ!!こ・こ・に!!」

響「ハイハイ」

鈴「ふんっ!まっ、他に可愛い子おっても響には落ちんやろうけどな♪」

響「言っとけ。俺は恋愛ハンターやで?落とせんかった女の子はおらんで♪」

鈴「…それ、言ってて恥ずかしゅうないんか?」

響「うぅ~うるさい!!ドン引きするな!」


とまぁ、こんなお馬鹿な会話をしながら帰る双子の前に、同い年くらいの女の子が見えた。
女の子は誰かを待っている様子。
電柱にもたれながら溜め息をついていた。

ふと鈴が隣を見ると、案の定、双子の兄…響がいなくなっていた。

響「君、ここで何してるん??」

優「∑えっ!!?」

響「誰か待ってるんか??それよかさぁ~♪俺と2人で……」

鈴「ええ加減にせいっ!!」
藍沙「てめぇっ!何してやがる!!」

ドゴォンという音と共に、地面にめり込む音。

鈴「いやぁ~、コイツが迷惑かけよって、ホンマすんませんな~」

にこやかに笑いながら謝る鈴の足元を見ると、金髪の頭をグリグリと踏んでいる。

優「あっ…いえ…あのぉ…その方、頭を…」

鈴「ええのええの♪コイツこないせなわからへんから」