「……お邪魔します」


 少しだけ、本当に少しだけ。
 満足したらすぐにリビングへ戻ろう。あまり長居して起こしてしまうのは申し訳ない。

 起こすのは悪いと思っているのに、どうしても欲には勝てなかった。


「あったかい……」


 春哉くんと同じ布団に入ると、温もりが感じられた。

 こんな風にふたりで寝るのは小学生以来な気がする。懐かしさと嬉しさが混ざり合い、勢いのまま春哉くんにぴたりとくっついた。


 春哉くんの胸元に顔を寄せ、ギュッと抱きついた。