お風呂から上がって、スマホを見ると。
数分前に、蓮からの着信があった事を知らせてくれていた。
思わず、笑みが溢れた。
『ごめん、お風呂入ってて』
すぐに出てくれた蓮は、
『そうか、今日は悪かった…』
そう謝るから、なにが?って聞き返すと、
また怒鳴ってる現場を聞かせちまったし、と。
申し訳なさそうな声が耳に届いた。
『あぁ、その事なら謝らなくても。あんな現場なんて聞き馴れたし、見馴れたよ』
そう、答えると。
『馴れたってな…まぁ、繁忙期になったら日常茶飯事か…』
情けない声になって、忙しい時にミスされると…ついな、と。
わかるけどね。
同意した私に、蓮は、
『だろ?あぁ!それと…』
そう続けて、
『坂口のこと、ありがとな』
って言うから、えっ?と聞き返す。
私、なんか言ったかな?
『フォローしてくれたんだろ?坂口に』
ちゃんと見てくれてるって、言ったことね。
ひとりで頷いて、テーブルの缶チューハイに手を伸ばした。
『梓が言ってくれたことを聞いて、俺に認めてもらえるように頑張ろうって思ったらしい』
『そっか、坂口くんがね。あれ以上怒鳴られずに済みましたって、お礼を言ってきてくれたから、思ってること言っただけだよ』
『そうだったんだな、何を梓が坂口に言ったかは聞かなかったけど』
何を言ったんだよ?
蓮って、気にするタイプだったんだ。
以外で、知らなかった新たな一面かも。
『教えない!』
意地悪っぽく言うと、なんでだよ!って。
拗ねたみたいな声で、言うから笑ってしまう。
『なんで今、笑った?でも、まぁ…梓のことだから、俺の良い所を言ってくれたんだって思っとくよ』
『うん!そう思っておいて』
ちょっと嬉しかった。
私の言葉なんかで坂口くんが、蓮に認めてほしいって思ってくれたなことが。
ところで、、、
『蓮さ。私が資料を渡した時、わざと私の手を握らなかった?』
今なら表情も蓮に見えない、誰もいないから、どんな答えが返ってきても大丈夫。
『気付いてたのか。ちょっとイライラを落ち着かせようと思って、チャンスとばかりにな』
それ、嬉しすぎる!
今、絶対に気持ち悪いくらいニヤけてる。
一人でよかった。
誰にもこんな顔、見せられない。
『それで、ちょっとはイライラ落ち着いた?』
素直に、ドキッっとしたとか言えばいいのに。
やっぱり私は可愛い気がない。
『うん、まぁ…かなり…落ちいたよ』
はぁ……もう……堪らなく、叫びたいくらい嬉しいよ!
『それはそれは、よかった』
同然、叫べるわけもなく、可愛いくないな。
ほんのちょっとの沈黙のあとー。
『なぁ…梓、今度の休み。行きたいとこあるんだけど、一緒に行かねぇか?』
蓮からのまさかのお誘いなんて、行くに決まってるよ!
思わず、うん、って言ったけど。
『どこに?』
『それは、その日にな!楽しみにしてろよ』
まぁ、蓮のことだから。
美味しいと評判の店とか、映画を観るとかだろう。
『楽しみにしとくよ』
『おう。じゃあ、また明日』
『うん、また明日ね』
おやすみ、と先に電話を切ったのは私だった。
それは、蓮から切られたら寂しいから。
数分前に、蓮からの着信があった事を知らせてくれていた。
思わず、笑みが溢れた。
『ごめん、お風呂入ってて』
すぐに出てくれた蓮は、
『そうか、今日は悪かった…』
そう謝るから、なにが?って聞き返すと、
また怒鳴ってる現場を聞かせちまったし、と。
申し訳なさそうな声が耳に届いた。
『あぁ、その事なら謝らなくても。あんな現場なんて聞き馴れたし、見馴れたよ』
そう、答えると。
『馴れたってな…まぁ、繁忙期になったら日常茶飯事か…』
情けない声になって、忙しい時にミスされると…ついな、と。
わかるけどね。
同意した私に、蓮は、
『だろ?あぁ!それと…』
そう続けて、
『坂口のこと、ありがとな』
って言うから、えっ?と聞き返す。
私、なんか言ったかな?
『フォローしてくれたんだろ?坂口に』
ちゃんと見てくれてるって、言ったことね。
ひとりで頷いて、テーブルの缶チューハイに手を伸ばした。
『梓が言ってくれたことを聞いて、俺に認めてもらえるように頑張ろうって思ったらしい』
『そっか、坂口くんがね。あれ以上怒鳴られずに済みましたって、お礼を言ってきてくれたから、思ってること言っただけだよ』
『そうだったんだな、何を梓が坂口に言ったかは聞かなかったけど』
何を言ったんだよ?
蓮って、気にするタイプだったんだ。
以外で、知らなかった新たな一面かも。
『教えない!』
意地悪っぽく言うと、なんでだよ!って。
拗ねたみたいな声で、言うから笑ってしまう。
『なんで今、笑った?でも、まぁ…梓のことだから、俺の良い所を言ってくれたんだって思っとくよ』
『うん!そう思っておいて』
ちょっと嬉しかった。
私の言葉なんかで坂口くんが、蓮に認めてほしいって思ってくれたなことが。
ところで、、、
『蓮さ。私が資料を渡した時、わざと私の手を握らなかった?』
今なら表情も蓮に見えない、誰もいないから、どんな答えが返ってきても大丈夫。
『気付いてたのか。ちょっとイライラを落ち着かせようと思って、チャンスとばかりにな』
それ、嬉しすぎる!
今、絶対に気持ち悪いくらいニヤけてる。
一人でよかった。
誰にもこんな顔、見せられない。
『それで、ちょっとはイライラ落ち着いた?』
素直に、ドキッっとしたとか言えばいいのに。
やっぱり私は可愛い気がない。
『うん、まぁ…かなり…落ちいたよ』
はぁ……もう……堪らなく、叫びたいくらい嬉しいよ!
『それはそれは、よかった』
同然、叫べるわけもなく、可愛いくないな。
ほんのちょっとの沈黙のあとー。
『なぁ…梓、今度の休み。行きたいとこあるんだけど、一緒に行かねぇか?』
蓮からのまさかのお誘いなんて、行くに決まってるよ!
思わず、うん、って言ったけど。
『どこに?』
『それは、その日にな!楽しみにしてろよ』
まぁ、蓮のことだから。
美味しいと評判の店とか、映画を観るとかだろう。
『楽しみにしとくよ』
『おう。じゃあ、また明日』
『うん、また明日ね』
おやすみ、と先に電話を切ったのは私だった。
それは、蓮から切られたら寂しいから。