「1時間話し合ってくれそれで誰に投票するか決めてください。1時間後に皆さんのポケットにあるスマホで投票をします、では話し合いを始めてください」

気づかなかったがポケットにスマホが入っていた。もちろん圏外だが。

「話し合いって言ったて私たちはもう全員一致で生存で決定なんだけどね」
睦月カエデが言う。

カウントダウンが始まる。

「時間の無駄だわ」

うん、私もそう思う。しかしそんなに簡単に出してくれる物なのだろうか、ここまで準備する者たちだ、思考は疑いで包まれる。早く帰りたい。

「そもそも神とか、殺す人を選ぶって意味が解らないよね」

「う、うん」

よく話かけてくるな。

「帰ったら何するん?」

自殺、なんて言えない。

「私はね、彼氏とカラオケに行こうと思ってた、師走さんは彼氏いる?」

「え、私?私は、、いないよ」

「そうなん、師走さん可愛いから絶対いると思った」

本気で言ってるのだろうか、馬鹿にしてるのだろうか解らない。

「早く出たいね」

「うん、早く出たい」

それは本心で言える。

「ここに集めた人は何が目的なんだろう、神様って何だろうね」

「うん、解らない」