翌日、出勤は別々でとの私の願いは叶わず、病院までご一緒した。
そんなところを加奈に見つかり早速、笑い者にしている美しい君。
「もお、最っ高だよ~
千紗には中川さんくらい押しの強い男じゃないとだめだなって思ってたの!!
私のおかげってところかなあ~
お礼は何にしようかなあ~」
とことん掘り下げるらしい。
はぁー穴があったら入りたい気分になる。
「でもさ、びっくりしない?
まさか、告白シーンをスマホに残すなんて。。。」
「何、自分の彼氏をストーカー呼ばわりしてるのよ!!
要するに中川さんはあんたの一枚も二枚も上をいくって事で全部任せることね。
うじうじグダグダしてる千紗の事を理解してくれてるって証拠じゃない。
千紗だってまんざらでもないでしょ?」
どうしても加奈は中川さん側にいるらしい。
納涼会の時の記憶が無いことを言うかごもっていたら、突然中川さんのスマホから摩訶不思議な音声が映像とともに流れた。。。事の説明をしたらこの反応。。。
「お鍋は美味しかった。」
「ふざけてるの?
お鍋の感想なんて聞いてないから。
どうしても知りたかったお付き合いまでの真実が分かって良かったじゃない?ちぃちゃん。
で?知ってみてどうなのよ?」
お鍋の感想はご所望ではなかったらしい。
「ちょっと!!
加奈までちぃちゃん呼びやめてよ。
私の年齢知ってるでしょ!?
……確かに、あの動画を見たら認めざるを得ないと言うか。。。
加奈が言ったように認めてみたら気持ちがだいぶ楽にはなったよ?」
「千紗にも春が来たね~
まだ素直じゃないところもあるけど。
とりあえず、首元が気になるからこれ張りなさい。」
何の事か分からす加奈に任せたら絆創膏を貼られた。
心に鍵を掛けるのに慣れてしまった私はなかなか素直になれない。
加奈のように可愛らしく心から甘えられたらどんなにいいか。
私には難しい話だ。。。