昼休みが終わる直前に壱と教室に帰ったら、理沙子と新田ちゃんににやにや笑われて。
なに笑ってんだ人を売り飛ばしておいてこの女たちは?
「「なにしてたの~?」」
「お昼食べてただけです」
裏切りを許していない私はつーんと答えるけど、強靭なメンタルを持っている2人はびくともせずににやにや継続。
「だめだこいつに聞いても」
と、理沙子が言って。
「相原く~ん、なにしてたの?」
と、新田ちゃんが両手を握って壱に聞いた。
すると壱は飄々と私の肩を抱いて。
「知りたいの?」
ぎゃーーーーーーーーー!!!
理沙子と新田ちゃんは顔を見合わせて、大層楽しそうな顔。
教室も少しざわっとしている、気のせいじゃない。
教室後方で男子たちと戯れていた、光太郎くんまでが近寄ってきた。