いい男なのに女子にも人気なのに、もしかして男もOK的な人なのかな…。

それはそれで需要あるのかも…。


大事な幼なじみがなっちゃんにアレコレされる絵がぽわんと頭に浮かんで、速攻削除。



「安達…今年はもうちょっとしっかり相原を躾けろよ」


やれやれ、というように言われて。


「いやいや…」


私は首を横に振る。


「ん、なんだ消極的だなー。去年は任せてくださいって鼻高々に言ってたろ」

「ちょっと事情が違うっていうか…」


俯いて言うと、なっちゃんは、にや、と笑って。


「ハーン、さてはお前ら…思春期か?」

「そうなんです先生…」


壱が右手を気だるげに挙げて即答する。


「じゃー思春期もホームルーム外でやれ」


あっさりなっちゃんが一蹴すると、今度はわはははという笑い声で満たされる教室。



ほ、朗らかに笑わないでくれクラスメイトたち…。