1週間後。プロフ帳が続々と返ってきた。
みんなそれぞれ個性が出ていて、見ていてとても面白かった。

その日、松浦からも返ってきた。
私のプロフ帳をめくる手が止まった。

正直言って、見るのは怖かった。ろくに話してもいない相手に正直に答えてくれるだろうか。もし好きな人がいて、イニシャルが私ではなかったら、どうしよう。知り合ってまだ1カ月ほどしか経っていないのだから、好きな人は同じ小学校だった人だろうか。考えても答えの見えないことばかり頭を巡った。

せっかく書いてもらったのだから、見ないと。

そう思い、読んでいった。あだ名は裕。いたってシンプル。バンドが好きなようだ。

そして裏面に。裏にはよりパーソナルなことが書かれている。例えば恋の話。


好きな人は、やはりいるみたいだ。それに、好きなタイプは年上の女性。