そして、私と絵麻は合唱部に入ることにした。合唱部を選んだ理由としては、他に入れそうな部活がなかったから。ただそれだけだった。
初めての部活動の日、私は絵麻とともに音楽室に向かった。ドアを開けると、すでに多くの生徒が集まっていた。新入部員は、私たちを含めて七人。その中に、あの男の子たちもいた。私は正直嬉しかった。彼と話をしてみたい、そう思っていたからだ。
まず部員全員で自己紹介をすることになった。初めは先輩方から。みなさん頼りがいのある、素敵な先輩方だという印象を持った。そして、私たちの番になった。
『松浦 裕です。よろしくお願いします。』
彼はそれだけ言った。
まつうら ゆう。
初めて彼の声を聞き、名前を知った。少し低くて、予想していた通りの声。
もっと彼のことを知りたい。そう思った。
思えばこれが、私の初恋の始まりだったのかもしれない。
初めての部活動の日、私は絵麻とともに音楽室に向かった。ドアを開けると、すでに多くの生徒が集まっていた。新入部員は、私たちを含めて七人。その中に、あの男の子たちもいた。私は正直嬉しかった。彼と話をしてみたい、そう思っていたからだ。
まず部員全員で自己紹介をすることになった。初めは先輩方から。みなさん頼りがいのある、素敵な先輩方だという印象を持った。そして、私たちの番になった。
『松浦 裕です。よろしくお願いします。』
彼はそれだけ言った。
まつうら ゆう。
初めて彼の声を聞き、名前を知った。少し低くて、予想していた通りの声。
もっと彼のことを知りたい。そう思った。
思えばこれが、私の初恋の始まりだったのかもしれない。