「私は会長の隣にいたいです」



これからも、ずっと。



「会長しか見えません」



会長のことが大好きだから、他の男の人なんて目に入らないんだ。



「……もう授業が始まる。教室に戻れ」



その言葉。

会長の照れ隠しだと思っていいんだよね?

そんな私も素直になれなくて、照れ隠ししてしまうんだ。



「会長も、授業に間に合うようにしてくださいね」



その言葉を残して、私は小走りで教室に戻る。


廊下を走っているからか、私の長い髪の毛がなびく。

何年間も三つ編みだったから、髪の毛がなびくって不思議な感覚。

だけど、会長が『可愛い』って言ってくれたから、私は三つ編みをやめた。


私の心の中は、こんなにも会長でいっぱいなんだ。

そのくらい好き。

私はこぼれる笑みを浮かべながら教室に戻った。