翌朝。
夏樹ちゃんが学校へ行った。
会長と2人きりのリビング。
緊張して体が動かない。
「今日、何時から出掛けるか?」
会長が今日の予定について切り出してくれる。
「えっと。12時にレストランで」
「現地集合か? 別に一緒に家出ても……」
「ダメです!」
思わず声を上げる私。
ハッとしたときにはもう遅かった。
会長の眉間にシワが……っ。
「そんなに俺と歩くのが嫌か?」
「そういうことじゃなくてっ、」
メイクとか髪型とか着替えに時間がかかるの!
それに……。
いつもの私じゃない私を、レストランで見て欲しかったから。
地味子じゃない私を、特別な場所で見て欲しいから。
黙ってしまう私に、会長はため息をつく。
「分かった。12時にレストランな」
そう言って会長は自分の部屋に行ったかと思うと、数分後に階段を下りてきた。
カジュアルな感じの白シャツに黒のスキニーパンツ。
か、かっこいい。
会長はなんでも似合うから羨ましい。
見惚れていると、会長は私の横を通り過ぎて玄関へ向かう。
夏樹ちゃんが学校へ行った。
会長と2人きりのリビング。
緊張して体が動かない。
「今日、何時から出掛けるか?」
会長が今日の予定について切り出してくれる。
「えっと。12時にレストランで」
「現地集合か? 別に一緒に家出ても……」
「ダメです!」
思わず声を上げる私。
ハッとしたときにはもう遅かった。
会長の眉間にシワが……っ。
「そんなに俺と歩くのが嫌か?」
「そういうことじゃなくてっ、」
メイクとか髪型とか着替えに時間がかかるの!
それに……。
いつもの私じゃない私を、レストランで見て欲しかったから。
地味子じゃない私を、特別な場所で見て欲しいから。
黙ってしまう私に、会長はため息をつく。
「分かった。12時にレストランな」
そう言って会長は自分の部屋に行ったかと思うと、数分後に階段を下りてきた。
カジュアルな感じの白シャツに黒のスキニーパンツ。
か、かっこいい。
会長はなんでも似合うから羨ましい。
見惚れていると、会長は私の横を通り過ぎて玄関へ向かう。