「僕に任せてください! あやせくん! わたるくん! 決めてください!」


そこに待ち構えていたのは四人の千桜さん。


俺と結城さん、一人につき二人の千桜さんがついて、超高速の落下中に身体を掴み、更に下に放り投げて速度を増す。


こんな一瞬の接触を、完璧にこなすなんて……千桜さんは化け物かよ!


「構えろ葵! 一気に首を斬り落とす!」


「は、はい!」


今まで味わったことのない超絶スピードの中、日本刀を頭上に……ルークの方に掲げる。


「一撃……必殺!」


「紫電一閃!」


空中で身体を回転させ、結城さんと共にルークの首へと落下した。


それは、ほんの一瞬の出来事だった。


爆弾により、装甲が剥がれたルークの首。


そして、希澄の超能力によって上空まで上げられ、急降下をして。


その途中で蘭子が俺と結城さんを掴んで加速、さらに千桜さん達による追加の加速。


ただ必死に、この状況について行った俺は……ルークの首を貫き、反対側の岩をも粉砕して、結城さんと共に地面に着地した。


空中で蘭子をキャッチした舞桜がその後に俺達の横に舞い降りて。


俺と結城さんの頭上で、ルークの首が燃え上がったのを感じた。