そうだ……大和さんからもらった小型爆弾。


人間にはほとんど効果がないって言っていたけど、こいつにならどうだ?


鬼にも効果はないかもしれないけど、岩を破壊するくらいは出来るかもしれない。


そう考えた俺は、日本刀を掲げて一撃必殺の構えに入った。


一気に振り下ろし、岩が縦に斬り裂かれる。


「この隙間に爆弾を詰めて……って、これ、どうやって爆発させるんだ!? 大和さんは自在に爆発させていたような気がするけど!」


詳しい使い方を調べておくべきだった!


まさか今から調べるわけにもいかないし。


と、せっかくのチャンスを活かせない詰めの甘さを嘆いていると……ルークの首が俺の方を向いて、その大きな一つ目がしっかりと俺を見詰めていたのだ。


「み、見付かった! はっ!」


その瞬間、俺はある物を取り出していた。


爆弾を取り出す際に、所持していることを思い出した物。


それをルークの巨大な一つ目に投げ付けて。


「皆、目を瞑って!!」


俺がそう叫んだ次の瞬間、それはルークの目に当たり、辺りに眩い光をばら蒔いた。


「グオオオオオオオオオオッ!」


夕蘭にもらった閃光弾。


それがこのタイミングで役に立ってくれた!