「結城さんと二人でやっと勝てたってのに、さらに若返ったタケさんが相手なんて……」


「なんだ? もう弱音を吐くのかよ? この先、誰も助けてくれねぇ、一人だけの状況ってのはあるんだぜ? その時お前は、助けてくれるやつがいないから勝てないとでも言うつもりかよ」


再生した腕を振り、グッと拳を握った後に、日本刀とトンファーを取り出した。


「まさかでしょ。俺は……一人になっても戦う!」


「やってみろ! 俺は殺すつもりで行くぜ!」


タケさんが放った左のジャブに、左のトンファーで合わせるように打ち付ける。


目の前で、ガンッと武器同士がぶつかり、火花が飛び散る。


パワーではタケさんに勝てず、ぶつかった時の反動は俺の方が大きい!


正面から殴り合うな!


俺の最大の武器は……スピードだ!


タケさんが放つ右ストレート。


それを首を傾けて、ギリギリのところで回避する。


一発だけじゃない。


二発、三発と、超高速の右ストレートが連続で飛んで来る!


武器でガードをしても、吹っ飛ばされてしまう可能性の方が高い!


だったら、当たらないように回避するしかない!