「ブロッキング」はトンファーでしか使えないし、「一撃必殺」は日本刀でしか使えない。
そう考えると……ソウルウェポンを複数持っている人は、ひとつの人よりも強くなる可能性があるのか。
右手を日本刀に持ち替えて、攻撃を続けているとわかる。
確かに速度も上がっているし、攻撃の威力も上がっている。
無限に上がるわけではないようだけど、十分に使えるスキルだ。
「あと少し! 夕蘭、一気に仕留めるぞ!」
「調子が戻ってきたんじゃないの? まあ、任せなよ」
鬼の数が残り少なくなってきて、俺も夕蘭も最後のひと踏ん張りというには余裕を見せて、次々と鬼を斬り伏せて行った。
そして、襲い掛かって来る鬼達を全員倒し、他に鬼はいないかと辺りを見回すと……線路の脇に一人、頭を抱えて震えている妙な鬼がいたのだ。
俺達を見て襲って来ないとか珍しい。
OLみたいなスーツを着ているけど、角があるから鬼に間違いないんだけど……この鬼、どこかで見覚えが。
「まだいた! 最後の一匹!」
「あ、ちょ、ちょっと待って夕蘭! お前……木之本友里か? ほら、俺を忘れないって言ってたろ」
そう考えると……ソウルウェポンを複数持っている人は、ひとつの人よりも強くなる可能性があるのか。
右手を日本刀に持ち替えて、攻撃を続けているとわかる。
確かに速度も上がっているし、攻撃の威力も上がっている。
無限に上がるわけではないようだけど、十分に使えるスキルだ。
「あと少し! 夕蘭、一気に仕留めるぞ!」
「調子が戻ってきたんじゃないの? まあ、任せなよ」
鬼の数が残り少なくなってきて、俺も夕蘭も最後のひと踏ん張りというには余裕を見せて、次々と鬼を斬り伏せて行った。
そして、襲い掛かって来る鬼達を全員倒し、他に鬼はいないかと辺りを見回すと……線路の脇に一人、頭を抱えて震えている妙な鬼がいたのだ。
俺達を見て襲って来ないとか珍しい。
OLみたいなスーツを着ているけど、角があるから鬼に間違いないんだけど……この鬼、どこかで見覚えが。
「まだいた! 最後の一匹!」
「あ、ちょ、ちょっと待って夕蘭! お前……木之本友里か? ほら、俺を忘れないって言ってたろ」