「連撃」、「跳舞」、「加速」の三つ。


攻撃を続けて行うほど、攻撃の威力が上がる(レベルにより上限あり)「連撃」。


軽やかに舞い、跳躍力が倍になり、着地の衝撃を完全に0にする(重複可)という「跳舞」。


そして、同じ行動を続けるほどその速度が上がる(レベルにより上限あり)「加速」。


池田派、結城さん、そしてタケさんと、勝てた戦いはほとんどなかったにしても、経験を積むという点では凄まじく濃密な戦いだった。


スキルポイントは3で、全てのスキルを獲得出来る。


それらを全ての解放してPBSを閉じた俺は、両手にトンファーを持ち、迫る鬼に向かって駆け出した。


「アヒャヒャヒャウヘヒャハハヒャ!」


「アヘアヘアヒヒウフヘオホ!」


前から迫る二匹の鬼。


トンファーなんてこの街に来るまで生まれてこの方、使ったことなんてなかったのに。


身体の前で腕を下向きに交差させて、牙を剥く二匹の鬼が最接近した瞬間。


腕を広げるようにして斜めに振り上げ、両手のトンファーを回転させて、鬼の頭部を吹き飛ばした。


光の粒に変わる鬼達の後ろから、次の鬼達がやって来る。


振り上げたトンファーをピタリと止め、俺に手を伸ばした鬼の腕に右のトンファーを叩き付けてそのままもう一度回転させながら振り上げて、鬼の頭部を破壊した。