「でね、今まで聖戦でバラバラに戦っていたのが、集団戦になって来た感じかな。前衛は前衛の集団、後衛は後衛の集団に分かれてみたいな」


南軍が一斉に、西軍の陣地に向かって矢を射っていたのは恐らくそういうことなんだろうな。


世の中の流れに先んじて、南軍は集団戦を取り入れていたってわけだ。


まあ、完全に役割が分担されているとは思えなかったけど。


「後は……名鳥が鬼神の強さや。北条やお嬢ちゃんが落ち込んでいたんと違う。あいつは……現実を受け入れられんで暴れとるように見える」


きっと父さんは、俺や灯のように悲しんだに違いない。


なのに、どうしてこんなにも戦えているんだ?


何としてでも、吹雪さんに会ってバベルの塔のことを聞くしかない。


「ところで、このポイントの横にあるBとかWってなんなんですか? 両方付いてたり片方付いてたり……」


「そりゃあお前……『BABEL』と『WALHALLA』やないか? 『ヴァルハラ』はドイツ語では頭文字がWになるからな。間違いないやろ」


上位の人達はほとんどがこのマークが付いている。


他に気になると言えば、3位の????って人はなんなんだろうな。