ヒュ〜〜〜〜〜
バーーーーーーーーン

空に赤、緑、黄色
色とりどりの花が咲く。

あ、今日ここに来れてよかった
本当にそう思った。
でも私は後でこの選択を後悔するのことになる。



花火のラストスパートが終わり、
人の流れが変わる。

龍「俺、ゴミ捨ててくるわ。んっ。笑恋ゴミ貸して。」
笑「え、悪いよ一緒に行こ。」
龍「ゴミ箱どこにあるか分からないし、3人で行ったら大変だから、駿とここで待ってて」
笑「わかった。ありがとう!」
龍「おう。」


笑「駿ちゃん花火綺麗だったね。」
駿「そうだね。」
笑「これからも3人で来れたらいいね。」
駿「3人?」
笑「え?」
駿「俺、笑恋のことが好き。俺と付き合って。」
笑「え、………」

駿ちゃんは優しくて、面白くて、一緒にいて楽しいけど、駿ちゃんを恋愛の対象として見たことがなかった。

私が好きなのは龍で、龍のことしか見えてなかったから。

笑「ごめん。駿ちゃんのことそういう風に見れない…」
駿「そっか…」

どうしよう。何か話した方がいいかな?
気まづい。

いつもはあっという間にすぎていくはずの時間が、とても長く感じる。
腕に着けた時計の針が動く音と、自分の鼓動が重なって、身体中に鳴り響く。


龍「ごめん。遠くまで言っちゃって…どうかした??」
笑「え、あっと…」
駿「なんにもないよ。ちょっと2人とも眠たくなっただけ」
龍「そっか。疲れたしな…。」

お祭りの会場を出たところで、お母さんと龍のお母さんが青い顔をして走ってきた。

「駿斗くんお父さんとお母さんが…とりあえず病院に行きましょ!」

龍のお母さんが急いで駿斗を病院に連れていく。

私と龍はお母さんに連れられて家に帰った。