〜龍side〜

教室に入ってきた人を見て俺は言葉を失う。

(駿…………)

同じ大学なんて考えもしなかった。


駿「もしかして笑恋??元気してた??」

笑「うん!してたよ!あれから会えなくて寂しかったんだから!」

駿「ごめんね。親戚の人の都合で直ぐに行かなくちゃいけなかったんだ。」

笑「そうだったんだ…」

駿「もしかして龍?久しぶりだね。」

龍「お、おう久しぶり。」

駿の視線が俺に刺さる。
駿の目が俺に訴えてる。
笑恋は俺のものだと。


「あれ?もしかして知り合い??」

笑「はい、昔近所に住んでたんです。」

「えー!そんな奇跡ある??すごい偶然だね!じゃあ早速ミーティング始めるから、椅子に座ってくれる??」


駿が椅子に座ったと同時に、
先輩たちの自己紹介が始まる。


「僕は、山下 優。文学部の3回生チャームポイントはこのメガネね笑。一応この天文学部のサークル長してます。よろしく」

「私は、黒田 恵。看護学部の3回生よ。看護学部で忙しいから、顔出せる日は少ないかもしれないけどよろしくね。」

「俺は、柳 嶺二。経済学部の2回生。まぁ、頑張っていくんでよろしく。」


笑「えっと、小野寺 笑恋です。教育学部です。よろしくお願いします。」

龍「経済学部の林田 龍です。よろしくお願いします」

恵「女の子1人に男の子2人、3人は幼なじみなのよね?笑恋ちゃんはどっちがタイプなの??」

黒田先輩…。
その質問はアウトです……。
笑恋なんて答えるんだ…

笑「私、龍と付き合ってます……」


恵「へぇ。そうなのね。楽しくなりそうね」

それから色々と話して、俺たちは解散した。
3人でオレンジ色の空の下を歩く。

笑「な、懐かしいね!昔もこんな感じで歩いたね!」

気まずい空気を変えようと笑恋が話す。

駿「そうだね。そうだ連絡先交換しようよ。」

笑「いいね!はい私のアドレス。」

駿「ありがとう!龍も教えてよ。」

龍「あ、おう。」

連絡先を交換してこの日は解散した。