バンッ!!


と音をたてて開いたドアから入ってきたのは、端正な顔立ちをした髪が銀色で瞳がダークグレー色の人物が居た。


彼は年老いた国1番の占い師の下を訪ねた所だった。



「先程の光は、預言の指していたものか」



占い師に尋ねる彼は瞳の色により正統な後継者として認められている。


彼はこの国の第一王子、ノイン・アナフィサー・クロスである。



「さようです。この時から約三日後には預言の娘、リノルが現れるでしょう。急いで聖なる丘へ。ここから馬を飛ばしても最低三日はかかりますぞ」




その言葉を聞いたノインは急いで仕度して馬に飛び乗り、目的地へと馬を走らせた。