「李胡??どうかしたのか??」



あたしが連絡したのは隆司だった。隆司なら出てくれると思ったから。



「隆司!!助けて…ッ!!変な人が、あたしに向かってくるッ!!」



「はッ!!ちょっ!!お前今どこだよ!!」



「マンションから200Mぐらいのところ…。」



「いますぐ行くからマンションに向かって走れ!!」



隆司との電話が切れた。走ってマンションに向かうが男女の走る速さなんてわかりきったことだ。
あっという間に腕を掴まれた。



「は、離して!!あなたは誰??」



変な人はあたしの腕を引っ張り角を曲がった。


いや、正確にいえば曲がろうとし。だって、あたしの足元にはブラック・ホール??みたいな穴が出来ていてあたしはその中に落ちて行ったから。