「……わかった。頑張ってね」


「ありがとう、七瀬さんっ!」



わたしが渋々了承すると、ぱっと明るい笑顔を浮かべてみんなの元へと戻って行った。


その後、「大成功ーっ」なんてピースをしながら喜ぶみんなを見て、わたしは泣きたくなった。



「本当にオッケーしてくれたの?」


「うん、楽勝だよ!七瀬さんが断るところ見たことないし」



わたしに聞こえるくらい大きな声で話しているのを本人たちはわかっているんだろうか。


わざと聞こえるように言っているのかもしれないけれど。


でも、わたしが何か頼まれごとを断ったことがないというのは本当のこと。


もし断ってしまったらどう思われるだろう……


そんな人目が気になって、本当の気持ちを言葉にできない。


それも全部わたしのこの性格のせい。


仕方ないからこの土日で買い出しに行こう。


2日間あればなんとか回れるはず。


ショッピングモールにいけばほとんどものは揃うよね?