「えっ?あ、待って下さい」
「慌てなくてもいいから急げ」
それって、どっちですか!?
課長の所まで行くと肩に手を回される。
まるでエスコートされてるみたいだ。えぇっ!?
いきなり腰に手を回されたのでドキドキしてしまった。
そしてエレベーターに乗り込み最上階に向かった。
向かった先は、高級レストランだ。
「予約した不知火だが」
「はい。お待ちしておりました。ご案内致します」
ニコッと微笑み案内してくれたのは、イケメン店員さんだった。
まぁ、さすが高級レストランだけあってイケメンのレベルまで高いわ。
「はい……♡」
私は、思わず見惚れてしまう。
席に案内してもらうと凄く綺麗な夜景が一望出来る席だった。
しかし私の見る視線の先は……イケメン店員さん。
「お食事は、何になさいますか?」
「今日は、何がオススメなんだ?」
「そうですね。このシェフのオススメ季節のコースなどは、いかがでしょうか?この季節を生かした……」
課長に詳しく料理の説明をしていた。素敵……。
身長・98。スタイル・92。ボイス・94。
キャラ・100。顔面・98。トータル500点中482点。
これは、なかなかの高得点だわ!!
さすが高級レストランで働いているだけは、あるわね。説明も営業スマイルもなかなか。
私のお店に引き抜きたいわ……。
思い切って声をかけたい、勧誘したい。
でも課長が見ているし、必死に欲望に戦っていた。
「宮下。おい宮下。聞いてるのか!?」
「は、はい!」