――コンコン。


えっ?

誰?


「失礼しま~す」


そう言って入ってきたのは......


「この間大変お世話になりました、楠木仁彩です。

実はですね......わたし......由紗先輩に一目惚れしてしまいました!

わたしも由紗先輩のようになりたいんです!

どうかこの通りです!わたしを弟子にしてください!お願いします!」


おっとっと。

これはまた奇妙な展開になってしまったっすねー。

私に一目惚れ......。

一目惚れされるのは、まあ一般的に言えば光栄なことだし、門前払いするのもあれだし、人数も足りないところだから......これはまさに......ビックチャンス。

よし、ここは一発カッコ良く決めよう。