「あなたには人を助ける才能があるとお見受けしました。どうかその才能をうちの部で使って頂けないっすか。ってか、そうした方がいいんすよ。優しさは持て余すものではないっす。人のために使ってこそ、意味があるんす」


はぁ...。

なんか、納得しちまうな。

この女、人を見る目はありそうだ。

命をかけて飛び込んだオレをスカウトしたんだからな。

確かにオレは昔から正義感があって優しい。

それはまぁ、オレの育った家庭環境が大きく影響しているんだろうけど。

ひとまず、そのことは置いといて...。

オレは再び目の前の女の目を見た。

こんなにと透き通った目をしているやつがまだこの世にはいたんだな...。

はぁ...。

仕方ねぇ。

助けたところをコイツに見られたオレが悪い。

ここは1つ、漢を見せてやるか。