久遠との出逢いから、様々な思い出がよみがえる。

変人だなっていうのが第一印象だった。

こんな人とこれから一緒に活動していくのかと思うと苦痛で不安でしょうがなかった。

だが、そんな気持ちも時期に雲散霧消した。

それどころか、こいつをもっと知りたいと思うようになった。

哀しみも苦しさも弱さも全部受け止められるよう、オレが強くならなければという責任も生まれた。

こんなに強く誰かのために心を費やしたのは、生まれて初めてなんだ。

久遠由紗。

お前がオレの居場所に、

生きる意味になってくれたんだ。

だから、今度はオレがお前の居場所に、意味になりたい。

そう、思ったんだ。

その想いを、オレは今、伝える。

受け取ってくれ、久遠。