は?

ワンコ、今、なんて?

なんて、言いました?


「春日さんがあんなことになったのも、久遠を傷つけたのも、全部オレの責任だ。
だから、オレが責任を持って辞める。
そうすれば羽依との時間も取れるし、色々とリセットされて生きやすいんだよ。

まぁ、皆との関係も名残惜しいけど、もう十分かなって。大分学べたし、楽しかったから。
ピークの時に辞めた方が良いみたいなジンクスあるだろ?それだよ、それ。
......そう。それだ。

もちろん、何か要請があれば助けに行く。ってことで...そういうことだ」

「あ、えっ、あのー」

「もう決めたんだ。それに、お前とこうして食べるのも最後な。スイ天は皆と最後に行こう。ほら、卒業式の後とか。1年の全任務終了だろ?うん、それいいかもな!久遠もちゃんと考えてくれよ!決定権はお前にあんだから!ははは!」


何を1人でぶつぶつと唱えてるのか。

私には分からない。

何も、

何も、

何も、

分からない。

ワンコの言葉でぽっかりと穴が空いたような、

そんな気がしたけれど、

だけど、

なんなんだ、この気持ちは。

ぐるぐると渦巻き、全身を飲み込んでいくような、この巨大な力は......

何?