「ワンコ」

「ひな...」


ひながオレの肩を抱いた。


「心配はいらない。ゆっちは保健室で休んでる。傷も深くないみたいだし、安静にしてれば治るって」

「そう、か...」


良かった。

久遠が無事で本当に良かった...。

また目頭が熱くなる。

だが、これ以上泣いては男らしくない。

堂々としなければ。