えっ......。


一瞬すぎて、何も見えなかったが、

数秒後違和感を感じた人差し指を見てみると、指先が真っ赤に染め上がっていた。


「はぁ?!」


「うわー。うっさいすねぇ。なんすか?」


"なんすか?"だと?!

女子がそんな言葉遣いするか、普通?!



「お前、勝手に何したんだよ?!」


「あのー、落ち着いてもらえますー?そもそもあなたは神聖な部に推薦されたんですよー。名誉あることなんすよー。ねー?」


「意味わかんねぇ!オレはお前が何したのか聞いてんだよ!ちゃんと答えろ!」


――ププーーーっ!


うわ、またクラクション。

オレは慌てて向こう側に渡った。

その頃、すでに敵は歩道入りし、仁王立ちしていた。