「うま。めっちゃうまいんだけど」

「ほー。それはそれは良かったっすね。気に入って頂けてこちらも嬉しい限りっす」


ワンコはどんどんスプーンで掬って口に掻き込んだ。

ものの3分で平らげてしまった。


「あのー、お母様特性のおかずもどうぞ」

「これがそうか」

「はい。食べやすいように少し刻みましたが、味は変えてないっす」


ワンコは母の味を噛み締めながら食べていた。

食事の時間はあっという間に過ぎた。