木枯らしが吹く12月の昼下がり、久しぶりにコンビニであんパンを買い、公園の枯れ木を見ながら頬張った。

この木にも電飾がついているようだ。

もうすぐクリスマスか...。

ふぅと息を吐くと白いもやが空に消えていった。

クリスマスになる頃までには、

私の気持ちは鮮明になるだろうか。

鮮明まではいかなくとも、輪郭を帯びてくれればそれでもいい。

それでいいから、

誰か私を救って下さい。

なんて柄にもない、弱気な発言を脳内で繰り返していたのだった。