「由紗ちゃん...。ワタシはあなたが大好きだった。

頑張り屋のあなたを1番近くで見守って、何かあったらワタシが守ってあげたかった。

いっぱい傷付いてきたから、もう傷付けたくなかったんだ...。

守ってあげられなくて......ごめんね。ごめん、由紗ちゃん......」


先生の涙は私の心の奥底まで深く浸透した。

染み渡る感情が私の深淵と共鳴して、ある1つの答えを導きだした。

その答えは震えるほどおそろしく、絶対に導いてはならないものだった。

けれども、私にはそうすることしか出来ない。

抗っても、ルールやヒエラルキーに則ったこの学校という牢獄では成す術がもうないのだから。

私は傷付き、傷つけられ、

負けたのだから。