オレたちは3日間部活を休みにすることにした。

もうこれで3度目だ。

活動を再開しても身が入らず、皆上の空だからこうなっても仕方がないようにも思える。

このままでは良くない。

何かしないと...。

そう頭では分かっていても出来ない日々が続いていた。

オレはコートの中を縦横無尽に駆ける羽依を一瞥した後、自転車にまたがりバイト先を目指して漕いだ。

バイトまた増やすか。

どうせやることねぇしな。

ペダルにかける力が弱い。

後ろには誰も乗っていないというのに、足が重い。

吐く息は白く、体温を奪うだけの木枯らしが吹き荒れ、手がじんじん痛む。

それでも足を止めない。

止めたらきっとこの気持ちに追い付かれるから。

引きずられて底無し沼へと落ちていくから。

だからオレは......