「久遠!」


オレの叫び声が妙にこだます。

なんだ、この異様な空気は......。

まるで、拷問が終わった後のような、安堵と諦めと少しの後悔が入り交じったような、この......


「久遠?」


オレの視線の先には...

床にぐったりと横たわり、

お腹を手で押さえている

久遠がいた。