横断歩道を渡っている途中のこと。
自転車を押してとっとと渡り切ろうと小走りになった、その時。
――ププーーーっ!
朝というのに、閑散とした道路に一際激しいクラクションの音が鳴り響いた。
オレは咄嗟にハンドルから手を離し、目の前を歩いていた女子生徒に飛びかかった。
――ズタッ...。
オレ達がアスファルトに倒れ込む音がして、その直後数メートル先のガードレールに乗用車が突っ込み、ガシャンという大きな音が聞こえた。
それにしても、間一髪だったな。
オレもこの子も死ぬところだったぜ。
てか、この子...大丈夫なのか?
「君、大丈夫?」
「あっ...はい!大丈夫です。ちょっとばかり擦りむいただけなので、問題ないです。ありがとうございます」
どうやらオレが命をかけて守った女子生徒はリボンがピンク色だから、後輩らしい。
真新しい白を貴重としたブレザーにすすがついてしまい、オレが何かしたわけでもないが、なんだか申し訳なくなった。
「では、私はこれで...失礼しますっ!」
「あっ、ちょっと!」
行ってしまった...。
絶対擦りむいたはずなのに、痛くなかったのかな。
大丈夫って言ってたし、まぁ大丈夫なのだろうけど。
さて、じゃあオレも行くとするか。
あとは警察のお仕事だから、オレの出る幕はねぇしな。
そう思って腰をあげようとしたその時だった。
自転車を押してとっとと渡り切ろうと小走りになった、その時。
――ププーーーっ!
朝というのに、閑散とした道路に一際激しいクラクションの音が鳴り響いた。
オレは咄嗟にハンドルから手を離し、目の前を歩いていた女子生徒に飛びかかった。
――ズタッ...。
オレ達がアスファルトに倒れ込む音がして、その直後数メートル先のガードレールに乗用車が突っ込み、ガシャンという大きな音が聞こえた。
それにしても、間一髪だったな。
オレもこの子も死ぬところだったぜ。
てか、この子...大丈夫なのか?
「君、大丈夫?」
「あっ...はい!大丈夫です。ちょっとばかり擦りむいただけなので、問題ないです。ありがとうございます」
どうやらオレが命をかけて守った女子生徒はリボンがピンク色だから、後輩らしい。
真新しい白を貴重としたブレザーにすすがついてしまい、オレが何かしたわけでもないが、なんだか申し訳なくなった。
「では、私はこれで...失礼しますっ!」
「あっ、ちょっと!」
行ってしまった...。
絶対擦りむいたはずなのに、痛くなかったのかな。
大丈夫って言ってたし、まぁ大丈夫なのだろうけど。
さて、じゃあオレも行くとするか。
あとは警察のお仕事だから、オレの出る幕はねぇしな。
そう思って腰をあげようとしたその時だった。