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まぁ、オレには良く分からないが、とにかく2人は波に乗って来たっぽい。

オレのこと、2次元から飛び出して来たよう、なんて言ってくれてありがとう。

オレ、やっぱ、誰がどう見てもイケメンなんだな。

改めて分かった。


「2人共、誉めてくれてありがとう」

「あ、ありがとうなんて...」

「あぁ、東くんもこんな感じなのかしら...」


2人は明後日の方向を向いてぽわんとし始めた。

どうやら、オレの出る幕は終わったようだ。


「オレ、鎌田くんのところ行ってくるね」


オレはそう言うとその場を離れ、いつの間にか校庭の隅のベンチに1人ぽつんと座り込んでしまった鎌田くんの元へ行った。