「ひな、そっちの竹は大丈夫そうか?」

「あぁ、大丈夫だ。繋げてくれ」

「了解」


あれからひなとも仲直りすることができ......というよりは、自然と元に戻っていたという感じだった。

そもそもあれは喧嘩だったのだろうか、なんて思ったりもしていた。

それに、ぶつかれるようになったということは心を開けてきたってことだし、後ろめたくはないのだ。

これからだって意見が食い違うことがあるかもしれないが、その度にぶつかって痛みを知って互いに癒やし合えば良い。

なんてことをオレは考えていた。