「......は?」


彼女は言うだけ言うと一瞬でいなくなった。

ええっと、

まだ良く理解出来てないんだが、

つまり...その......

オレは......

人助けを認められて、学生福祉部の部員になったと、

そういうこと、だよな?


「はは......はは......はははは!ははははは!......ざっけんなよ!」


ったく、普段温厚で優しいオレを狂わせたのはどこのどいつだ!


「久遠由紗.....」


とんでもなくインパクトある名前しやがって...!

忘れたくても忘れられねぇじゃん。

あぁ!

あー!


「あーー!なんなんだ、あの女?!」


オレの側を通ったおばさんには怪訝な目で見られ、同じ制服を着た男子生徒にはニタニタ笑われた。

朝から大惨事だ。

これ以上何も起こらないことを祈りながらオレは学校に向かった。