「2人とも何の話してたの?」

「ええっと、それは・・・」

私がドギマギしながら口をパクパク動かすと、美里が「ダブルデートの話だよ」と、すかさずフォローを入れてくれた。

私は隣でこくこくとうなづく。

「そっか、タブルデートって水族館だっけ?」

「うん、そうだよ。」

「まあ美里は、イルカショーで絶対濡れることは確定だよな。」

「ちょっと何それ!ひどい!」

いつも冷静な美里が少し取り乱してポコポコと祐貴くんを叩いた。

美里って祐貴くんと居る時はそんな顔するんだね。

美里の意外な一面を知って少し驚いてしまった。

すると、

「水族館、楽しみだね。」

と、優吾が耳打ちしてきた。

「うん。優吾とならなんでも楽しみだもん。」