私はまたまたびっくりしてしまう。

私、毎日、ドキドキさせてたの・・・?

何もしていないはずだけど。

「私なんかしたっけ・・・?」

「みるかは自覚はないと思うけど、同棲してから本当に毎日ドキドキしてるよ。」

「そ、そうだったんだ・・・!」

「だから、あんまり無理しなくていいし、俺がちゃんとリードしたい。」

「うん、わかった。言ってくれてありがと!」

「おう。」

「優吾、やばい。あと10分で学校行かなきゃ、遅刻しちゃう。」

「急ごう!」

そう言って、優吾は私の手を引いて走り出した。

優吾が振り向いて笑った。

わたしも少しキュンとして笑い返した。

少し距離が縮まった気がして、すごく嬉しくなった。