「みるかばっかりにドキドキさせられてるのちょっとずるい。」

なんて、言い出して、私の腕をほどき、私の手を握って、路地裏に進んでいく。

え、えええ。

どーゆー状況!?

人気が少ない路地裏に入った瞬間、ぎゅっと私を今朝のように抱き締めた。

そして、「充電完了。」と言うと、また手を握って、

「これからは俺がちゃんとリードするから、あんまりドキドキさせるのはやめて欲しい。」


え?え?

じゃあ、私にドキドキしなくてもいいって事??

私はすごく不安になった。

その私の様子を察したのか優吾が慌てて

「ちがう!そういう意味じゃなくて、つまり
その、、みるかには毎日ドキドキさせられてるから、これ以上の刺激には耐えられんってこと。」

「え!」