とりたてて特徴がない普通の女子生徒。
背が低くて顔も小さい、素朴でおとなしそうな雰囲気。


「ごめんなさい、いきなり話しかけて。
私のせいで、雨城くんが先生に呼び出されたってきいて申し訳なくて、あの、その、それで……どうしよう、私のせいで」


言ってる途中で、彼女はオロオロしだしたので不思議に思い近づいてみた。


「あ、あの、雨城くん」


顔が赤い、恥ずかしそうにしていて瞳が潤んでいる。


よほど、心配していたんだろうなってわかったけど、すぐにはかける言葉が見つからなかった。


なにせ、この時の俺はかなり苛立っていたから。


さっき、彼女と仲良くしますなんて先生に約束したところだけど、うまく出来る気がしない。


知らず知らずのうちに、睨んでしまっていたようで彼女は少し怯えている。


「ほんとにほんとにごめんなさい」