花だって伊達とまた話したいって言ってたし問題ないだろうなって思ったんだけど。


そうこうしてると花がこっちに気が付いてニコッと笑いながら近づいてきた。


「雨城くんっ」


「おまたせ」


花は今日6時間授業だったのに俺の7時間目が終わるまで待っていた。


大体が普通学科では毎日7時間授業まであるので、彼女が時間をつぶさないといけなくなってしまう。


こうでもしないと一緒に帰れないんだ。


「あっ、伊達さんこんにちは」


「やあ花ちゃん、今日も可愛いね」


女好きで割と軽い性格の伊達は、開口一番花を調子よくおだてる。


「え、えと……」


可愛いと言われただけで、顔を赤らめる彼女。


なんだろう、なんだかおもしろくない。


「おい、俺の彼女だぞ」


鋭くそう言って伊達の肩を小突いたら、ニヤニヤ笑われる。


「な、なんだよ」


「いやなーんも」