番号は8番。



…って廊下側の一番隅っこの席じゃん!


まだ田舎のこの時期は肌寒いから

廊下側の席はドアから風が入ってきて寒いし、



教室が暗いときは8番の席の丁度後ろに

電気のスイッチがあるから

先生に電気つけろーってぱしりにされるし、



国語の時間に音読するときはいつも

後ろの8番の席から始まるし、



超最悪な席じゃんっ!



そう心の中で叫んでその席に

机を移動させるあたし。








そして、あたしは目を疑った。








あたしの席になる場所の隣には…



タクヤがいる。







うそっ!?





信じられないと思い、あたしの番号と

机の席順の番号を何度も確認する。




でも8番は8番。


そこの場所に違いない。